埼玉県草加市の生鮮スーパーゼンエー内にある「コミュニティフリッジ草加」
写真/斎藤一九馬
生活困窮世帯などが食糧や日用品を無料で持ち帰れる新しい支援の試みです。
草加商工会議所と地元の生鮮スーパーゼンエーとの共働プロジェクトとして発足、
食糧支援だけでなく、同時に、食品ロス削減をめざす斬新な取り組みとして注目を集めています。
温もりの公共冷蔵庫 「コミュニティフリッジ草加」
全栄物産株式会社(埼玉県草加市)
草加商工会議所
<「児童扶養手当や就学援助」受給世帯への食糧支援>
「コミュニティフリッジ草加(公共冷蔵庫)」は、
草加市の生鮮スーパーゼンエーの一角に設置されています。
広さは3坪ほど、設置された陳列棚と冷蔵庫には食料品や日用品、
衣類が並び、学習参考書まで揃っていました。
普通のショップと違って、販売員もいなければレジもありません。
ここを利用できるのは、児童扶養手当や就学援助を受けている草加市在住の世帯です。
ちなみに、草加市の総世帯数は12万3001世帯、
そのうち児童扶養手当受給世帯数は1600世帯(令和3年度)。
また就学援助を受けている児童・生徒数は2651人(同)です。
10年前と比べると9・9パーセントも増えていて、子どもの貧困化はここでも確かな現実です。
「コミュニティフリッジ草加」の提案者であり、
その運営を担う全栄物産株式会社の代表取締役、植田全紀さんがこう話します。
「スタートから半年で登録利用者数は387人にのぼりました。
20~40代のシングルマザーが中心で、今もどんどん増えています。
市内には食糧支援のNPOさんがありますが、その利用者数は120世帯。
それと比べても、コミュニティフリッジの利用しやすさがわかります。
駐車場に併設されており、無人運営ですので、
24時間いつでも都合のよいときに時間や人目を気にせず、ご利用いただけます」
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「コミュニティフリッジ草加」の店内。
食料品や日用品、学習参考書などが並ぶもこの日はちょっと品薄。
大いに利用されていることがわかります。
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