【明日へのアクション 動くヒト】病気があっても 「通いたい保育園」に  

文/中村未絵 写真/堂本ひまり
あかおぎ・そうこ
心臓に病気をもつ次女を受け入れる保育園が見つからなかった経験から、
2017年に神奈川県横浜市でNPO法人を設立。
病気をもつ子どもが地域のなかで自立できる環境づくりに取り組む。
「すもーるすてっぷ保育園」の園長。
新しいアクションを起こしている人たちに注目する連載「動くヒト」。
今回は、保育園や中間支援、居場所づくり事業を通して、病気があってもなくても“
その子らしく”生きられる社会を目指す赤荻聡子さんです。
【明日へのアクション 動くヒト】
病気があっても 「通いたい保育園」に  
NPO法人Small Step 代表理事 赤荻聡子さん
 
<心臓病の娘が保育園に断られて…… >
「10年ほど前、心臓病のある次女を保育園に通わせたいと思ったのですが
区内全部の園に断られたんです。『前例がなく無理です』
『何かあったらどうするんですか』って。
社会から拒絶されたように感じました」
 
娘にも同世代の子どもたちと関わる機会が必要なのに
受け入れてくれる保育園が見つからない
─そんな自身の経験から赤荻聡子さんは
「病気のある子どもも地域のなかで自立できる環境を創る」をミッションに、
2017年に神奈川県横浜市でNPO法人「Small Step」を立ち上げました。
 
「当時、同じような病気をもつ子どもの保護者に聞くと、
みんな近い経験をしていました。
でも、病気があってもみんなと同じように園や学校に通いたい。
納得がいかなかったので自分で保育園をつくったんです」  
 
そうサラリと話す赤荻さんですが、
保育事業の経験があったわけではありません。
「最初はとにかく、何もかもが大変でした」。  
 
スモールステップが取り組む主な事業は3つ。
ひとつは「すもーるすてっぷ保育園」です。
ここでは0歳〜2歳児を対象に企業主導型保育事業(※)を行っていて、
医療的ケア児(新生児特定集中治療室等に長期入院後、
日常的に医療的ケアが必要な児童)や障がいのある子どもも受け入れます。
園には保育士のほか看護師もいますが、
「あえて特別なことはしていません」と赤荻さん。
「私は『分ける』のがいや。ここでは病気や障がいのある子もない子も、
その子らしく輝ける場でありたいと思っています」
 
・・・続きは『のんびる』3・4月号特集をご購読ください。
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