「反貧困ネットワーク」は、ひろがる「貧困」を最大の社会問題として位置づけ、
それを解消するために活動する人間同士のネットワークです。
日本において貧困に関するジャーナリズムの関心はこれまで必ずしも高いものとは
いえませんでした。ともすれば一面的、感情的、あるいは官庁発表垂れ流しの報道が
繰り返され、貧困の実態に関する国民の無関心や無理解、誤解・偏見等を招いてきま
した。他方でイギリスをはじめとする欧州の国々では、貧困をめぐる報道は日常的に
多様な形で行われています。
そこで私たちは貧困問題への理解と意識を持ち、正確にかつ継続的に報道するなど、
顕著な報道活動を行ったジャーナリスト個人を対象とした「貧困ジャーナリズム大賞」を
設けました。その活動を励まし、社会にもアピールする機会にしようという意図です。
フリーの人でも、組織に属している人でも、実際に取材して表現する活動をする「個々の
ジャーナリスト」を対象とした、ささやかな賞です。
あわせて報道の成果である「記事」や「映像作品」などに一般の人たちが触れ、貧困報道
への関心を高める機会にすることもこの賞の目的です。応募いただいた中から候補作品を
絞り、2015年9月9日(水)18時から岩波セミナールームで、受賞者を発表し、表彰させて
いただくとともに受賞者を交えて貧困ジャーナリズムについての公開シンポジウムを実施
する予定です。候補作品は会場で、記事コピーの閲覧や映像作品の視聴などで一般公開
することを予定しています。「中央」のメディアで報道されない「地方」の貧困報道にも注目
したいと考えています。
自薦・他薦を問いません。貧困報道に携わるジャーナリストたちを顕彰する
「貧困ジャーナリズム大賞」にふるってご応募ください。
なお、応募いただいた作品は原則として返却いたしませんが、ご了承ください。
◆概要◆
「貧困」に関する報道の分野でめざましい活躍をみせ、世間の理解を促すことに貢献した
ジャーナリストたちを顕彰します。日本社会が抱える貧困の問題において、隠されていた
真実を白日の下にさらしたスクープ報道、綿密な取材で社会構造の欠陥や政策の不備を訴
えた調査報道、地道な努力で問題を訴え続けた継続報道などが対象です。取材される側で
ある当事者や専門家の側から見た報道の評価を年に1度、社会に示したいと思っています。
◆賞の内容◆
「貧困ジャーナリズム大賞 (1、2点) 賞品:賞状、反貧困グッズ
「貧困ジャーナリズム賞」(数点) 賞品:賞状、反貧困グッズ
「貧困ジャーナリズム特別賞」(1、2点) 賞品:賞状、反貧困グッズ
◆締め切り◆
2015年8月28日(金)必着。
反貧困ネットワーク事務局まで郵送、あるいはFAX、Eメールでご応募ください。
(応募そのものはFAXやメールでも構いませんが、必ず後からでも原稿コピーなどの
「現物」を添付してください。)
◆郵送先◆
反貧困ネットワーク事務局
http://antipoverty-network.org/
〒113-0023 東京都文京区向丘1-7-8 コミュニティ・スペース「ほのぼの」内
TEL/FAX: 03-3812-3724
E-mail: office#antipoverty-network.org(#を@に替えて送信ください)
◆発表◆
入賞された方にのみご連絡を差し上げます。
◆表彰式◆
日時: 2015年 9月9日(水)18時~20時半
場所: 岩波セミナールーム (東京都千代田区神田神保町2丁目3-1)
◆応募規定◆
対象:2014年9月~2015年8月までに発表された報道活動(新聞、雑誌、書籍、テレビ・
ラジオ番組、インターネットなどのジャンルを含みます)。組織所属か否かは問わず「個人」
(グループも可)が対象です。
応募条件:
・応募作品は、表彰式にて、一般参加者に公開(視聴・閲覧)されます。
・応募作品は、原則として返却いたしませんので、あらかじめご了承ください。
◆応募書式は以下でダウンロードできます。◆
http://antipoverty-network.org/award/oubo