職人の世界とメルヘンの世界が入り混じった不思議な空間(特集「捨てない暮らし 生かしきる知恵」より)

おもちゃ病院診察室の中

「どこが悪いのかな?診せてごらん」
国分寺おもちゃ病院(東京都国分寺市) 
壊れたり、動かなくなったおもちゃを愛情こめて〝治療〟する「おもちゃドクター」。
「おもちゃ病院」の看板を掲げ、自宅で開院するユニークな病院にお邪魔しました。

国分寺おもちゃ病院診察室

おもちゃ病院の扉
「国分寺おもちゃ病院」の看板が掲げられた木の扉を開けると、そこには不思議な空間が。
棚に並んだおもちゃと人形、大小さまざまな工具や部品・・・。
職人の世界とメルヘンの世界が入り混じったここが、同病院の診察室です。
エプロン姿で出迎えてくれたのは、院長の角文喜さんです。

おもちゃ病院 医院長角さん
「子どもがそばにいるときは、おもちゃの内部を見せて、できるだけその場で治します。
モノを大切にする心とともに、科学の目を育てたいんです」。

養護学校で教えていた経験から、
障がいのある子ども向けのおもちゃの改良にも熱心に取り組んでいます。
角さんのもとには、言語聴覚訓練士や特別支援学校の先生、
親御さんからも問い合わせが寄せられています。

高齢化が進み、人手不足になっているおもちゃドクター。
「ボランティアなので、食べていける仕事ではありませんが・・・関心のある若者には援助していきたいです」。
関心のある方、一緒に治療に参加しませんか。
まずはぜひ、『のんびる』8月号でおもちゃ病院の扉をあけてみてください。

撮影/堂本ひまり

◆『のんびる』2016年8月号 目次
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