- 2019-6-14
- 医療と福祉(高齢者), 働く, 「のんびる」情報, 学ぶ
できないことが多くなっても自分は自分です
認知症当事者の会「3つの会」代表佐藤雅彦さん(埼玉県川口市)
今年5月に65歳の誕生日を迎えた佐藤雅彦さん。
藤田和子さん(『のんびる』7月号10~13ページでご紹介)同様、
認知症になっても暮らしやすい社会をつくるため
認知症本人としての発信活動をリードしてきました。
5年前に出版した著書にはこんな言葉が綴られています。
「できる」「できない」だけで、人間を語ることはできません。
自分が自分であることは、何によっても失われることはありません。
認知症になると、たしかに不便ですが、けっして不幸ではありません。
自分がどのように生きていくかは、自分で決めて、
自分でつくることができるのです。
(『認知症になった私が伝えたいこと』より)
取材中、そのIT機器の使いこなしぶりに驚いた瞬間がありました。
「Hey Siri(ヘイ、シリ)今日は何日ですか」(佐藤さん)
さとう・まさひこ
1954年岐阜県生まれ。中学校の数学教員を経て、
コンピュータ会社にシステムエンジニアとして勤務。
45歳ごろから課内会議の議事録が書けなくなるなどの異変を自覚して
頭部MRIの検査を受けるも、異常なしの診断。
しかし、短期記憶ができなくなり仕事に困難が生じるようになり
51 歳のときにCT 検査を受け、アルツハイマー型認知症と診断される。
翌年、会社を退職。絶望の日々のなかで若年性認知症家族会
「彩星の会」との出会いをきっかけにさまざまな支援団体や仲間とつながる。
2007年に、認知症本人の声を社会に届けるべく講演活動を開始。
2012年、認知症当事者の会「3つの会」代表に。
日本認知症本人ワーキンググループ副代表。
佐藤雅彦公式ホームページ:
https://www.sato-masahiko.com/
撮影/坂本博和(写真工房坂本)
この記事は、7月号特集でご紹介しています。
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