ドキュメンタリー映画『タリナイ(tarinae)』
ⓒ春眠舎
アジア・太平洋戦争中、日本の委任統治下にあった
マーシャル諸島では、約2万人の日本兵が命を落とした。
そのひとり、佐藤冨五郎さんは飢えで亡くなった。
亡くなる数時間前まで書き続けていた日記は戦後、
戦友によって家族のもとに届けられた。
2歳で父と別れ、74 歳になった息子の勉さんは、
日記を手がかりに父の最期の地をめぐる旅に出る。
マーシャル諸島に住んだことがある若者たちが案内役となった。
旧日本軍の遺した建物、砲台、日本語の恋の歌を歌う人々…
マーシャルの暮らしの至るところに戦争の記憶が顔をのぞかせていた。
大川史織監督 藤岡みなみプロデュース
製作・配給/春眠舎 宣伝/アーヤ藍 93 分 2018年
https://www.tarinae.com/
◆上映予定
9月 8日(日)神奈川県大和市
9月14日(土)上智大学
9月29日(日)明治学院大学 ほか
◆上映会を開いてみませんか?
詳細は、公式サイトをご覧ください。
おおかわ・しおり 1988年神奈川県生まれ。
高校3 年生のとき、高校生平和大使の旅でアウシュヴィッツを訪問。
翌年スタディツアーで訪れたマーシャル諸島で聴いた日本語の歌に魅かれ、
大学卒業後マーシャル諸島に移住。
日系企業で働きながらマーシャルの人々の暮らしを映像で記録する3年間を経て帰国。
ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年公開)で初監督。
映画製作と同時に『マーシャル、父の戦場─ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』を編集。
第6回「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」奨励賞を受賞。
撮影/坂本博和(写真工房坂本)
『のんびる』2019年9月号では、
監督の大川史織さんのインタビューを掲載しています。
「時代をつなぐ旅に出た。日本語の歌が残るマーシャル諸島 飢えで亡くなった日本兵」
ぜひご覧ください。