写真提供/イチゴイニシアチブ
美容師やカメラマンからなるボランティア団体
「イチゴイニシアチブ(以下、イチゴと表記)」は、
児童養護施設や乳児院を訪ねて七五三を祝う活動を続けています。
ファッション業界のプロが社会的養護の子どもたちの成長を祝う意義とは?
「いのち」を祝福するイチゴイニシアチブの七五三
子どもたちに何かしたい
イチゴのメンバーにとって11月は大忙し。
事前に七五三の対象年齢の子どもがいる施設を訪問して
試着や髪飾り選びなどを準備します。
当日は支度用の部屋に色とりどりの着物やメーク道具を持ち込み、
大人が数人がかりで子どもを晴れ姿 へと仕上げていきます。
朝、 眠い目をこすりながら現れた子も、
鏡の中で変身していく自身の姿に興味津々です。
装いの時間を経て、 子どもたちは表情が明るくな ったり、
背筋が伸びたり、 口元がほころんだり……。
神社などに足を運ぶと見知らぬ人からも
「おめでとう」 のシャワーを受け、 満面の笑みを見せます。
美容師は着崩れを直し、
カメラマンは生き生きとした表情を捉えて
シャッターを押し続けます。
10年間続けてきた 「イチゴの七五三」 の光景です。
後日、 写真は施設と子どもたちに贈ります。
教会でお祝いする施設もある
イチゴの活動は、 ファッションのPR事業を請け負う市ケ坪さゆりさんの
「施設の子どもたちのために何かしたい」 という思いから始まりました。
きっかけは2008年の秋葉原無差別殺傷事件だったそうです。
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