- 2024-9-12
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にった・ともひろ
理学療法士として病院に13年間勤務したのちに独立。
「悪化して病院に来る前に食と運動で健康をサポートできる場所をつくりたい」
と2020年1月、高齢者通所介護施設「BALENA(バレーナ)」を開所。
写真/堂本ひまり
新しいアクションを起こしている人に注目する連載「動くヒト」。 今回は、高齢者デイサービス運営を軸に、 地域の人たちが食やリハビリについて気軽に相談できる場所づくりを目指す 理学療法士の新田智裕さんです。
【明日へのアクション 動くヒト】 100歳まで生きたくなるデイサービス! 株式会社NITTA JAPAN 代表取締役 新田智裕さん <「100歳まで生きたいですか?」> 神奈川県横浜市青葉区にある「スタジオ&カフェ バレーナ」。 一見、おしゃれなカフェといった内装で、 奥にはジムのスタジオのような運動スペースもあります。 「何のお店だろう?」と思わず覗いてみたくなるこの場所は、 じつは高齢者のためのデイサービス施設でもあります。
運営しているのは、地域の病院で理学療法士として
13年間勤めた経験をもつ新田智裕さん。
病院でさまざまな患者さんのリハビリに携わるなかで、
「ここまで悪化する前に、もっと早く身体をメンテナンスできていたら……」
と感じることも多かったといいます。
「病院にかかる1年前から身体の不調を感じていたという人もいます。
でも、『医師に診てもらうほどじゃないかな』とためらったり、
どこに相談したらいいのかわからなかったりして放置した結果、
悪化させてしまってから病院に来るのです」
「食とリハビリでフレイルを予防する」を研究テーマにしていた新田さんは、
「地域のなかで理学療法士や管理栄養士がもっと役に立てることがあるのではないか」と考え、
気軽に専門家に相談できる場をつくろうと、
病院を退職して起業。2020年1月に「バレーナ」を立ち上げます。
「フレイル(虚弱)」とは、健康な状態と要介護状態の中間の段階で、
加齢によって心身が疲れやすく弱った状態のこと。
このフレイルを予防していつまでも元気を保つことが、
高齢化が進む時代の鍵だと言われています。
「人生100年とよく言われますが、
『100歳まで生きたいですか』と聞いてみると、
『生きたい』と迷いなく答える人って少ないんですよ。
100歳まで生きたいと思えるようになるためには、
健康に不安がなく、生きがいや社会での役割を感じられることが必要。
そのために『運動・食事・社会参加』がとても大切だと感じています」
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◆9・10月号目次◆
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