「おつかれさま」の気持ちで思い出もいっしょに(特集「どうする?親の家」)

ガラスの戸を丁寧に積みこむ3人の男女。

「おつかれさま」の気持ちで思い出もいっしょに
株式会社ReBuilding Center JAPAN(長野県諏訪市)
ガラスの戸を丁寧に運びトラックに積む3人。
解体の決まった家や建物から、戸、床板、テーブル、棚、
お茶碗やドアノブにいたるまで、
思い出のつまった品々を愛情こめて“レスキュー”し、
次の世代へ託す。
そんなお店が長野にあります。
ReBuilding Center JAPAN(リビルディングセンタージャパン)、
通称「リビセン」です。
立ち上げのこと、レスキューへのおもいなどうかがいました。

古い家屋の解体中。4人が木材の運びだしをしている
黒板に飾られたレスキューノート。レスキューの様子の写真と文章が添えられている
リビセンでは、家主からの依頼を受けると、
解体の決まった家をまず調査します。
その後、スタッフでチームを組み、
床板、テーブル、タンス、戸棚、生活雑貨など、
次の世代へ引き継げるもの、引き継ぎたいものを引き取ります。
この作業を「レスキュー」と呼んでいます。
クリなどの古材
規則的に穴があいた厚みのある木テーブル
1階のフロアにはクリ、カツラ、ヒノキなど、
さまざまな古材(木材)がズラリ。
奥はカフェで、床板、テーブル、椅子、本棚、カウンターもすべて古材を活用。
「カフェの大きなテーブルに丸い穴がたくさんあいているのは、

竹を通して、ザルを下げ、蚕を飼っていた名残りです。
このあたりは養蚕が盛んだったんですよ」(取締役・東野華南子さん)
「カフェでお茶を飲むだけでも、発見があると思うんです。
『なぜこんなに木材を売っているんだろう』
『このテーブルは、どうしてこんなに凸凹があるんだろう』
といった感覚をもつだけで、
買う、捨てるだけではない暮らしの見方が広がる気がします」

写真提供/ReBuilding Center JAPAN

ReBuilding Center JAPAN●●●●●●●●●●●●
古材がふんだんにつかわれたカフェ
1階が古材(木材)販売、2・3階が小道具屋。
古材をふんだんに使った1階のカフェでは、
手作りカレーやスコーンが味わえます。
ReBuilding Center JAPAN
【営業時間】11:00~18:00(水・木お休み)
【アクセス】JR中央本線上諏訪駅下車徒歩10分
【TEL】0266-78-8967
【Eメール】info★rebuildingcenter.jp ※★を@に変えて送信してください


この記事の全文は、2018年4月号でご紹介しています。

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