【動くヒト】長期療養の子どもに「青春」を

長期治療中の小林蒼月(あつき)くんが今年8月、Jリーグクラブ「湘南ベルマーレ」に入団。練習や試合会場での活動に参加します。
写真提供/Being ALIVE Japan

きたの・はなこ さん
京都大学大学院医学研究科を修了。
米国留学から帰国後、埼玉県立小児医療センターに勤務しながら、
入院中や長期療養の子どものスポーツ活動を展開。2016年2月に認定NPO法人Being ALIVE Japan設立。

 

新しいアクションを起こしている若い世代に注目する連載「動くヒト」。
今回は、入院中や自宅で治療を続ける子どもたちにスポーツ活動を通じて「青春」を実現する機会を提供する、認定NPO法人「Being ALIVE Japan」代表の北野華子さんです。

長期療養の子どもに「青春」を
認定NPO法人 「Being ALIVE Japan」 北野華子さん

<長期療養の子どもは約25万人 >

入退院を繰り返しながら治療を続ける子ども、自宅で治療する子どもなど、
長期療養生活を送る子どもたちが全国に約25万人います。
そうした子どもたちをスポーツ活動でサポートする
認定NPO法人Being ALIVE Japan代表の北野華子さんも、
5歳で病気を発症し、病名がわかるまで15年もの療養生活を送った経験があります。
「振り返ってみると、あのとき頑張れたのは『友達と遊びたい』といった、
かなえたい青春がたくさんあったから。
その経験が、私たちの団体が掲げる
〈最高の子ども時代『青春』を実現するTEAMをつくる〉という目標にもつながっています」
「元気になってから」ではなく、治療しながら仲間と「青春」を実現できる機会をつくることは、
子どもたちが主体的に病気に向き合うことや、
治療へのモチベーションにつながると北野さんは話します。
もともと大学時代から、子どもたちの入院生活をよりよいものにしたい
と病院での参加型ワークショップを行っていた北野さんですが、
「スポーツ」に注目するようになったのは米国留学がきっかけでした。

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