- 2016-10-17
- 遊ぶ, 東京, 食, 働く, コミュニティ・カフェ
酵素玄米を目当てに通う常連さんもいるほど♪
さんきゅうハウスの運営する「さんきゅうカフェ」
生活困窮者や路上生活者に、入浴サービスや食事の提供を行っているNPO法人さんきゅうハウス。
就労支援も視野に入れて開店したのが「さんきゅうカフェ」です。
さんきゅうカフェの定食やカレーのご飯は、もっちりとしていて小豆が入った酵素玄米です。
これを目当てにいらっしゃる常連さんもいるほどの人気。
この酵素玄米を毎週火曜・土曜に1升ずつ炊いているのは、「大ちゃん」。
糖尿病の治療のため、月7〜10回は通院を要する生活のなかでがんばっています。
15歳で家を出てから、41歳の今まで一度も実家には帰っていないません。
長距離トラック運転手を経て、データベースエンジニアとして出向先で働いていました。
親会社の業績不振を理由に出向止めに遭い、タクシー運転手に転職。
ところが、通勤労災で1カ月入院。
その病院で出会った仲間に、さんきゅうハウスのことを教えられたそうです。
まだ、さんきゅうハウスの活動拠点が、1DKのアパートだったころです。
「行けば、生活保護が受けられるようになるというので」。
無事、生活保護を受けて民間の寮暮らしになりましたが、
「料理が脂っこくて。
寮長に自分は糖尿があるので、ここの料理は食べられないと言ったら、だったら食べるなと言われて」。
80キロだった体重が一気に増え、100キロを超えてしまったのもこの頃でした。
寮での暮らしは半年ほどで、その後はアパートへ。
自身のからだが万全ではないにもかかわらず、
昨年7月から半年間ほど、ストレスとアルコール依存に苦しむ仲間の面倒をみてきました。
「自分はそんなに人の役に立ちたいなんて思わないです。Mさんの役には立ちたいと思うけど。
今だってホームレスは甘えていると感じてます。
ホームレスで年金もらっている人がいるじゃないですか。
働いていたころは、そいつらの年金をおれたちが稼いでいるんだと思ったりしてました」。
お話を聞いていると、ホームレスの人への言葉は厳しいけれど、
行動は「人情系」そのものだなと思わせられます。
「イッセーさん(さんきゅうハウススタッフ)に出会って、変わりました。
自分の父親みたいな感じなんです。
イッセーさんにはひとに言えないことでも何でも相談できるし、
出会いの場も広げてもらっています。
酵素玄米炊きもイッセーさんに頼まれて始めたんです。
つらかったらやめていいんだぞと言われていますが、やってて楽しいです」
桑原さんが炊いているのは、長岡式酵素玄米。保温ジャーの中で発酵・熟成されています。
ぜひ食べに来てください♪
さんきゅうカフェは、月・木・金の11時〜17時オープンしています。
『のんびる』2016年11月号特集「誰かの役に立ちたい」の記事の1つ
「ひとはいくつになっても変われる」より
◆さんきゅうハウスへのカンパ歓迎です!
郵便振替口座
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口座名 さんきゅうハウス
NPO法人さんきゅうハウス
〒190-0021
東京都立川市羽衣町3-14-13
【TEL】042-512-7541
【Eメール】sankyuuhausu★tbz.t-com.ne.jp (★を@に変えて送信してください)
撮影/写真工房坂本