- 2017-2-9
- 医療と福祉(障がい者), まちづくり, 住, 「のんびる」情報, 福島
カンバッジに託した生活再建の願いを
「なかま」として支えたい
認定NPO法人 南相馬ファクトリー
「ふくの島」の個性豊かなキャラクターの原画の作者・たきざわくるみさん
住みなれた土地で暮らすために
東日本大震災の発生時、福島県南相馬市は市民の9割が避難しました。
その一方で、避難先になじめないなどの理由で戻ってくる人も少なくありませんでした。
障がいのある人が新たな定住地を探すのは容易なことではありません。
そのため、住みなれた地域で生活基盤を立て直すことが急務でした。
作業所での工賃収入が得られれば、障がいのある人が生活を再建する助けになります。
そこで、大震災が発生した年の8月、カンバッジを製作・販売して被災地を支援する
「カンバッジプロジェクト」が始まりました。
やさしい気持ちをつないで未来へ
南相馬ファクトリーでは、
作業所で働く人や活動を支援してくれる人を「なかま」と呼んでいます。
商品のカンバッジも、作業所で働く、障がいのある「なかま」が、
想像の島「ふくの島」などのキャラクターを創り出し、
その原画を描き、製品に加工しています。
購入してもらうカンバッジには作業所で育てたひまわりの種が添えられています。
購入者には、種からひまわりを育て、その種を送り返してもらうようお願いしています。
こうして、カンバッジは単に「作って買ってもらう」だけで終わらず、
南相馬の「なかま」たちの想いを地道に全国に届けてきました。
しかし、そうした努力にもかかわらず、厳しい現実にも直面しています。
年月を経るうち、カンバッジの受注数は減り、
その製造と販売だけでは生活の助けにはなっても、
安定した収益にはつながらなくなっているのです。
カンバッジの価格には作業所で働く「なかま」の工賃も含まれます。
障がいのある人が安定した収入を得続けるためには、
カンバッジだけでは支え続けられません。
そのため、エコバッグなどの新しい手作り品の製作・販売も手がけるようにもなりました。
今後は、安定した支援活動を息長く続け、
南相馬で起こったことを忘れず歩み続けることが最大の目標となっています。
「南相馬ファクトリー」の活動を支える「なかま」の輪に加わりませんか。
「なかま会員」大募集!
会員になると、福島の「いま」がわかります。
カンバッジ作りをする「なかま」たちの自立につながるよう、
会員となって「南相馬ファクトリー」の活動をサポートしてください。
◆会費:月々300円(または、年3,000円)
※「なかま」会員になると、作業所で働く「なかま」たちと福島の
「いま」を伝える「会報誌」が届けられます。
なかまとは
ようこそ「ふくの島」へ!
カンバッジを購入して応援しよう!
南相馬ファクトリーHP内のオンラインショップにて販売中。
カンバッジのほか素敵な商品があります。ぜひ検索してみてください。
▲想像の島「ふくの島」の住人たち一人ひとりのキャラクターが描かれた、
存在感抜群の「くるみちゃん」のシリーズから。
写真のカンバッジは、5個入りセットで650円(税込)
▲新たに販売開始した
オーガニックコットン帆布のエコバッグ(さき織りストラップ付き)3,500円(税込)
◆『のんびる』2017年3月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込ください。