混ざって育つ人情コミュニティ「カフェ潮の路」(特集「ここにおいでよ。」)

カフェでのわきあいあいとした会話の様子。年齢もいろいろまじりあっている。

混ざって育つ人情コミュニティ
「カフェ潮の路」(東京都練馬区)

楽しそうな食事中の様子。年齢もまじりあう。
今年4月、ホームレス支援をしてきた
「一般社団法人 つくろい東京ファンド」が運営するカフェが、
東京の練馬区に誕生しました。
そのミッションは、当事者の方たちの仕事づくりと、
誰でも立ち寄れる居場所づくり。
ここには、懐が寒くてもランチが食べられる、画期的な仕組みもあるんです。
最寄の駅から歩くこと10分あまり。
駅前商店街が途切れた少し先にある「カフェ潮の路」におじゃましました。


カフェで使える「お福わけ券」心温まるメッセージも書かれている。
1階の玄関口で目に留まる張り紙、「お福わけ券」です。
「お身体を大切にされてください」

「笑顔になれました」・・・
券には、心温まるメッセージの交流が。
「お福わけ券」は、
次に来る誰かのためのランチ代やコーヒー代を

先払いできる仕組みです。
これで、お金のない人もここでランチが食べることができます。
つくろい東京ファンドのオンラインストアでは、
自家焙煎のコーヒー豆、ウバ紅茶と共に、
お福わけ券(700円券)も販売しています。

カフェのメニューづくりと調理を担当する小林さん
ワンコイン(500円)で日替わりランチが食べられる
カフェスペースは2階に。
メニューづくりと調理も担当する小林さん。

代表の稲葉さん。ボーダーのシャツをきている。
代表の稲葉さん。
主に、1階のコーヒースタンドのサポートにはいっています。
「欧米のPay it Forwardという仕組みと同じようなものを
日本でもつくりたいと思っていました。・・・・・
また、団体の寄付は、どこにいくのかわからないことがありますが、
これなら確実にこの人のご飯になったとわかる。
そういう寄付のモデルをつくりたいということもありました」(稲葉さん)。
(取材時のお話で)700円券の購入は300枚を、
200円券も100枚は越えたそうです。

カフェの外観。木の枠の扉から1階の珈琲カウンターがみえる。と青地に白い文字で「潮の路」をかかれている。
カフェ潮の路
1階:コーヒースタンド 火・水・木・金の12~15時営業
2階:カフェ 火・木の12~17時営業
西武新宿線沼袋駅北口より徒歩11分
都営大江戸線新江古田駅A2出口より徒歩15分
一般社団法人 つくろい東京ファンド

撮影/堂本ひまり


この記事は2017年12月号でご紹介しています。

◆『のんびる』2017年12月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込ください。

関連記事

ページ上部へ戻る