撮影/岩田まき子
地方に軸足を移そうよ!
鎌仲ひとみさん/映像作家
映像作家として長く活動されてきた鎌仲ひとみさん。
コロナウイルス感染拡大の中、どう過ごされ何をお考えになったのかお話を伺いました。
─今年の春、拠点を東京から長野県上伊那郡辰野町に移されました。
鎌仲さん:原子力のことなどをテーマにしていると、ものごとはいつも東京に決定権があって、
地方はないがしろにされていると感じてきました。
また、映画を作っていくための経済的な持続可能性を考えると、
どうしても東京にいなければいけないことはないんじゃないかと思い始めていたんです。
撮影/古厩志保
─鎌仲さんがプロデュースなさった映画「インディペンデントリビング」(田中悠輝監督作品)は、
コロナウイルス感染拡大のなかで、インターネット配信になりました。
鎌仲さん: 私は不特定多数の人たちが同じ場に集まってひとつのスクリーンを観る
という劇場の在り方がすごく好きですし、そこに映画の価値があると思っています。
今はコロナで外に出かけられない状況がある。
特に障がいをもった人が自分の家で見られるようになって……
続きはのんびる7.8月号にて
●●インターネット配信中!●●
ドキュメンタリー映画インディペンデントリビング
物語の舞台は大阪にある自立生活センター。
ここは障がい当事者が運営をし、日常的に手助けを必要とする人が、ひとりで暮らせるよう支援をしている。
リスクを負ってでも自由を手にしたいとチャレンジする人たち。
自らも介助者として働く田中悠輝が監督。
生きづらさを抱えた人たちが自分らしさを取り戻す瞬間とその輝きを映し出す。
写真提供/ぶんぶんフィルムズ
監督:田中悠輝 プロデューサー:鎌仲ひとみ
製作:ぶんぶんフィルムズ 2019年/日本/99 分/カラー
※ 6月末現在、vimeoでインターネット配信を無期限延長中ですが、期間については公式サイトでご確認ください。
かまなか・ひとみ/映像作家・ぶんぶんフィルムズ代表
早稲田大学卒業と同時にドキュメンタリー映画制作の現場へ。
93年からニューヨークでメディア・アクティビストとして活動。
95年に帰国以来、フリーの映像作家としてテレビ、映画の監督をつとめる。
主な作品に、「ヒバクシャー世界の終わりに」、「六ヶ所村ラプソディー」、「ミツバチの羽音と地球の回転」、
「内部被ばくを生き抜く」(DVD)、「小さき声のカノン」など。毎月、動画メルマガ「カマレポ」を配信中。
この記事は、7・8月号特集でご紹介しています。
◆『のんびる』2020年7・8月号 目次
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